『メトリクスによる「見える化」のススメ:エッセンシャルリーン』ワークショップに参加しました
Devlove関西『メトリクスによる「見える化」のススメ:エッセンシャルリーン』
楽天株式会社 伊藤 宏幸(@hageyahhoo)さん
楽天の部門やチームに対してエナジャイズするお仕事をされている。
状況が見えないことを人のせいにしてませんか? メトリクスの工夫や活用で状況を「見える化」しよう = 今回のメインテーマ
セッション
落ちないバーンダウンチャート。原因は?
- レビューの負荷が大きい
- 本当にそうなの?実際に計測
日毎人毎にプルリクエストの来ている数を表にして計測した。(スライド参照)
- 特定の人に集中
- 他の人にも均等に
- 日によって頻度の波がある
- ならせないか?
- レビューの突き返しが多い。
- レビュー以前の問題かも
- レビュー依頼前に最低限やることを決める
- どこまでやったらレビュー依頼を出してよいかの共通認識
- レビュー以前の問題かも
ちょっと計測する手間を挟むだけわかる
身近に意外とヒントが転がっている
アジャイルのカンファレンスのセッションの中で「メトリクス」をテーマにしたものが3分の1 実はブームが来ている
- Cummulative Flow Diagram
- スループット
- サイクルタイム
- リードタイム
これらはJIRAで全部見られるとのこと。(会場にAtlassianのエンジニアさんがいました。)
- 考えることのプラスになる情報をみつける
- 数値の変化に意味を見出そう
- メトリクスを定期的に振り返り改善していこう
- コミュニケーションの手段として活用していこう
もっと知るために「見える化勉強会」に参加しよう!
ワークショップ 1
メトリクスを考えてみる。
手法としてはトレードプレゼンテーション
- 開発者としての視点
- マネージャとしての視点
の双方でできるように、
- 開発者的役割をしている人と、マネージャ的役割をしている人がどちらもいるように参加者をグループ分け
- 自分たちの抱えている課題を話し合い、それを見える化するためのメトリクスを考えてみる。
- メトリクスの内容が決まったら別のグループの人にその内容を伝える
- さらに、内容を伝え聞いた人が今度は聞いた内容でまた別の人にプレゼンする。
自分の参加したグループでは、
- チケットに作業時間は書くけれどブロッカーの待ち時間はどうなのか
- 案件を起こしてから実際にリリースが出来るまでのリードタイムでどこに滞留が発生しているのか
といったことを見える化したいということになりました。
メリットとしては
- 開発者側はプルリクのレビュー待ちなど、案件担当者が操作できない状態で進捗が止まっていることを見える化できる
- マネージャ側はリードタイムのどこがボトルネックになっているかを発見しやすくなり、改善の施策を考えやすくなる
ということです。 実際の見える化手法についてはこの時点では決めていません。
この内容について上記のワークショップ手順でほかのグループの人にプレゼンを行いました。
セッション 2
Q&A
チームのメトリクスを他のチームに伝えるには?
- 事例はないことが多い ** 逆に言えば0を1にできる
- 成功事例を見せて デファクトスタンダードにするとよい
割り込みの見える化について 「コントロールできる割り込み」と 「無茶な割り込み」の2種類がある
focus factor 1月1スプリント 予定していた作業にたいしてどれだけ割り込みがタスクが入ったか 30%入ったとしたら、次のプランニングでは70%で見積もりする。30%はバッファー
振り返りできる定量化ができていない
- タイミングがない>いつ誰がどうきめる?
補足資料 正確なものだけじゃなく、マネージャ・経営者が見て理解できる指標がよい コミュニケーションミスをなくす
具体的なメトリクス化の手順
- 仕込みをできる場所を探す
- 仕込みをしておく
- 仕込みがうまくいくように施策をしていく
- 段階的に調査する
簡単な方法でわかりやすいのがベター
週次報告でメンバーがやる気出る > 次につなげる
最初から全部ではなく できるから徐々に集めていけば良い
全部が役に立つわけではない
役に立つ情報だけを計測すれば良い
プロジェクトを定期的に振り返り、適宜見直しを行う必要がある
ワークショップ2
メトリクスを明確化 計算式も考えてみよう
その内容をA3の紙にまとめてみんなの前でプレゼンしよう
他のグループの発表では「割り込みタスクの見える化」「案件ごとの感謝された割合の見える化」などが面白かったです。
自分たちのグループでは、「プルリク」などでブロックされるというストーリーに絞りました。
進捗の状態(ステータス)をコード、プルリク、リリースとしたときに、それぞれのステータスでどれだけ滞在しているかの時間を「そのステータスの担当者」とタスク毎に記録しておきます。
そのあとでスプリントの振り返りなどでステータスの滞留時間をいろんなビューでみようという感じです。
ワークショップに参加しての感想
身近なところに計測できそうなことがたくさんあって、それを実際に計測して、分かりやすい形で表示することで課題自体が見えるようになると思います。
割り込みタスクについては、自分の働いているチームでは結構見える化できている部分がありますが、その実現方法は下準備的なことからこつこつと見える化につなげていっていると感じます。
今後も課題解決のための見える化ができるように考えていきたいです。