hiroktsのブログ

IT開発系の勉強会の感想とか雑記とか

Y Combinator のオンラインスクール採択者が語る "Startup School" の教えと学び

書くの遅くなりましたが、2017.05.15にあった表題のイベントを聞きに行ってきました。

atnd.org

ツイートのまとめはこちら

togetter.com

イベントの内容としてはYCのオンラインスクールに参加された2組のスタートアップの方に、主催の馬田さん(『逆説のスタートアップ思考』の著者)が司会となってパネルディスカッションと Live Q&Aを行うという形式です。

質問自体は会場の方からSli.doというサービスで募集されていました。

www.sli.do

メモ

※ 誤りなどがあればご容赦ください。

Mike Eidlin (Perapera Inc CEO) さん

シリコンバレーの最新ニュースやブログが日本語で読めるクラウドソーシング翻訳サービス「Perapera」を運営。

ペラペラ (PeraPera) - シリコンバレーで話題の記事を日本語でお届けするメディア

Kaya Onda (Founder at cocotrek) さん

世界中の人々が、グローバルにおける活躍のオポチュニティが得られるように、キャリア開発用のプラットフォームを開発し、非公開β版で運営中。

  • マイクさん

ペットのSNSの資金調達が当初の来日の目的だった
日本でシリコンバレーの情報をどうやって得ているのか調べたら、あまりにも手段がなさ過ぎた。
自分でキュレートと翻訳してみたら、そっちのサービスのほうがいけるんじゃないかということでピボット。

「ユーザと話せ」
ユーザと話すために1月に引っ越した

  • おんださん

カーネギーメロン大学
だれでも参加できるコミュニティだった

アメリカにいるときに感じた 世界中のトップの人が目指す オポチュニティ スタートアップに限らず

アジアにいる人たちに紹介する 日本にあるオポチュニティを自分のネットワーク(中国、アメリカ)に紹介する

十数人のアーリーアダプター

スクールを知ったきっかけ

オンラインビデオの授業 スクールがあってメンタリングがある YCombinator

何となく前から知っていた。

3,4回くらい応募していた。
アプリケーションするだけで自分の会社のことを考えられる

YCSchoolまたやるのでアプライしたほうがいい

おすすめの講義は?

一つはWhatsappのファウンダーの話

もう一つはアドラー? と 名前忘れたけどファウンダーのかた

ファウンダーのバックグラウンドやスキルに影響される

  • Whatsapp

先に物を作っちゃった
電話にでれるかでれないか みたいなアプリ
全然受けなかったけど、ユーザーの声を聴くことができた
それでピボットすることができた

「ユーザーと話せ」
「人がほしがるものを作れ」

起業家として(顧客の話を直接聞くのは)すごく難しい
人と話すことはめんどくさい

カフェで話す 「火曜日はダメなので水曜日にしましょう」みたいに何が何でも話す

「スケールしないことをやれ」

スタートアップが強いのはスケールしないことができるから
いっぱい動画見ているとパターンが出てくる
Dropbox, Airbnb なんで大きくなったか?

talk to user too much

新しく気付いたこと

企業とは伸びないといけないのにどうやってスケールしないことをやるのか
ユーザーと話すのは何を作るのかを分かるため
わかったら 作れ 出せ
トラクション がでないとき ユーザーと話せ

自分のPeraperaのメトリクス
リテンションいまいちだな、というのはわかっていた。
疲れててユーザーと話したくなかった

でもユーザーと話した
「このボタンが良くない」 「オンボーディングのフローが良くない」
ということがわかった

スケールしない中でも明確にKPIを決めたほうが良い

KPIステージごとに変わる

KPIを決めないとだらだらしてしまう

(質問: KPIをYCのメンターからきかれるのか?)
毎週アップデートをださないといけない

毎週出す YCがいっていること 決めたメトリクスが毎週10パーが伸びていたら当たってるね

YCのメンターは マジックじゃなくて簡単なことを言ってくる オンラインとかウェブで言われたり、書かれていること

だが難しい

周りの人
なるほどな、すごく勉強になる

一番重要だと思うメンタリング

  • 早くローンチしろ
  • プロダクト出したものからフィードバックをもらえ

プロダクトマーケットフィット

実はトラクションが直感的に感じられる

ユーザーから返ってきたもので感じられる

ホロヴィッツが話すPMフィットについて
市場があなたのプロダクトを引っ張ってくるくらいわかる
自分の頭が火山のようになった人たちはレンガを頭にやったらとけてそれをこねて柔らかくできるくらいである

リードホフマン
恥ずかしかったとしてもすぐ出せ

YCのいいところ
フォーカス
何が大切か?
やらないことを選ぶ
毎週10パーセントあげろといわれる
一つだけメトリクスを選んでそれを10パーセント上げる

力のフォーカス サービスのフォーカス
あれもこれもやりたくなる
スタートアップにはそれをやる体力はない
「フォーカスして MVP」

毎週火曜日の夜以外は会わない 怖がっていくか 10パーあがってうれしく行くか

3か月でやっていること 結構自分を追い込んでいる
その状態を続けられたら

メトリクス毎週10パー続けるメトリクス難しい
同じグループオフィスアワーに投資家が入ってくる
どうやって10パー続けるのか

日本では当てはまらないと思ったことは?

中国日本アメリカ
ユーザーインタビュー日本が一番難しい

学生頭いいけどリターンが低いと思われている

YCの主張

ユニコーンを作れ ベンチャー投資のため ユニコーンユニコーンユニコーンっていうカルチャーがない

medium資金調達やりすぎた

成功したらエンジェル投資家になる場合がある

YCombinatorはエンジニアをリスペクトしている
CEO 80パーセントとかを日本でやりがち
エンジニアに50パー渡せ
「信頼のため」
51,49でも信用してないことを示す
3か月遅かったからと言ってその後数年一緒に働く

メトリクスの10パーは本当に厳しい ただ、PMフィットしていればすらすら行く

一見よくないアイデア

学ぶのはすごく難しい
自分がほしいプロダクトを作っちゃう
僕が頭がいいからユーザーはこれ絶対ほしがる と考えてしまう

イデアそのものに対するダメ出しはない
パッションややる気があればやればいい

これを実行するために何をやるのかみたいなことは批判される

一見悪いアイデアは人に伝わらない
どうしたら伝わるのかというのをひたすら繰り返していかないといけない

やらないほうがいいといったことをfounderがやったりする

ユーザーインタビューの中でやることやらないことをどうやって決めている?

ボタンが一つ足りない confuse
直接顧客にインタビューすると、やさしいから「使うよ」っていうときがある
プロダクトを見せる前に 人生に関するインタビューをしたりして 本当にその問題があるのか validateする必要がある

お金を払ってくれるかどうか

そのハードルが高すぎる場合 個人情報を使ってアカウントを作ってくれるかどうか
そういうものはいずれ聞かないといけないけど今じゃないこともある

スケールしないところからスケールするタイミング

プロダクトマーケットフィット
いったことあるお友達は「なったら絶対わかる」といっている

このままのチームではやっていけない気がして、「エンジニア雇わないといけない デザイナー雇わないといけない」と感じた
wantedlyさん 「ほんとにPMフィットしていますか?」ってきかれる
きかれて冷静になった

PMフィットするまではリーンにしておく必要がある (※リーンとはムダ、ムラ、モレをなくす手法。リーンスタートアップそのものというよりもそういった意味合いだったと思う。)

ほんとのPMフィットはなかった企業がある

PSはしても市場が大きくなかった

PMフィット見つけるのは4年で早いほう
それぐらい大変なこと

本当に上手なスタートアップでも18-24か月かかる
逆に自信がありすぎると12か月分しか資金調達しないみたいなことがある

PMフィットを探している段階 いかにローンチするか

次のスタートアップスクールに入る人に向け一言

起業家はローラーコースター
ハイを高すぎないようにロウを低すぎないように
朝起きるまで考えない
スプリントするマラソン

感想

PMフィットが喉から手が出るほどほしいものだということが分かった。
とにかくパッションがすごい。一番重要なことだと思う。
この話を聞いた後にリーンスタートアップの本も改めて勉強してみて、とにかく顧客の話聞くとか、バッチサイズ小さくとか、真実のメトリクスとか、MVPを可能な限り早くローンチとかいろんな考え方が奔流のように頭を巡っている。
つたないメモですが、このメモを何回も読み返したいと思います。

非常に学びが多く、登壇者のお二人と馬田さんやスタッフの方に本当に感謝します。